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訪問歯科診療を始めませんか?

コラムをご覧頂きましてありがとうございます。

訪問歯科診療を始めたい。複雑で手がつけにくい。ノウハウがないと不安に思う先生も多い事と

思います。弊社から少しでも知識になればと思っております。

1. 訪問歯科の基本を理解する

訪問歯科診療は、歯科医院に通院できない患者(高齢者、障がい者、病気療養中の方など)を対象に、自宅や介護施設、病院などで歯科治療を行うサービスです。保険診療として提供できるため、診療報酬や制度についての理解が必要です。

2. 必要な資格・届出を確認する

訪問歯科診療を行うには、以下の条件を満たす必要があります。

  • 歯科医師免許・歯科衛生士免許(基本)
  • 保険医療機関の指定(保険診療を行うため)
  • 訪問歯科診療の届出(地方厚生局へ)

また、診療所の開設届や、在宅療養支援歯科診療所の指定を受ける場合の要件も確認しましょう。

3. 必要な機材・環境を準備する

訪問診療には、持ち運びができる歯科機材が必要です。

  • ポータブルユニット(診療機材一式)
  • ポータブルバキューム(吸引機)
  • コードレスのLEDライトやルーペ
  • 携帯用レントゲン
  • 消毒・滅菌セット

また、移動手段(車両)や持ち運びしやすい設計の機材を選ぶことも大切です。

4. 診療範囲・対象患者を決める

  • 訪問診療の対象エリア(診療所から半径16km以内が基本)
  • 施設訪問か、在宅訪問か
  • どのような患者層(要介護者、障がい者など)を対象とするか

5. 連携先を確保する

訪問診療をスムーズに進めるため、以下の関係機関と連携を取ります。

  • 介護施設・老人ホーム(入居者の紹介)
  • 居宅介護支援事業所(ケアマネージャー)
  • 病院(医師・看護師・リハビリスタッフ)
  • 歯科材料業者(訪問用の消耗品確保)

6. 保険請求の準備をする

訪問歯科では、診療報酬や介護保険を適切に請求する必要があります。

  • 歯科訪問診療料(基本診療費)
  • 居宅療養管理指導料(患者の状態管理)
  • 介護保険適用の口腔ケアサービス(要支援・要介護者向け)

レセプト請求のために、診療記録の管理や事務作業の流れを整えておくとよいでしょう。

7. 患者の獲得と広報活動

訪問歯科を必要とする患者にサービスを知ってもらうために、

  • 地域のケアマネージャーや医療機関に紹介
  • ホームページやSNSでの情報発信
  • チラシやパンフレットの配布
  • 地域イベントやセミナー開催

などの方法で認知度を上げていきましょう。

8. 実際の訪問診療を開始する

予約受付、訪問スケジュールの調整、診療の流れを整えたら、実際に訪問診療を開始します。
患者さんや家族とのコミュニケーションを大切にし、継続的なケアを提供することが重要です。


訪問歯科診療は、高齢化社会において非常にニーズの高い分野です。スムーズにスタートできるよう、事前準備をしっかり行いましょう!弊社では訪問歯科に関する立ち上げや、歯科衛生士への指導をしております。

どんな?事をするの?どんな技術や知識が必要なの?のご依頼に応えられるノウハウを持っております。

お気軽にご相談ください。

 

 

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